67:氷室神社

観光サイクリング (奈良市内・西ノ京エリア)
氷室神社

奈良市春日野町1-4

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元明天皇の御世、和銅3年、
勅命により平城新都の左京、春日の御蓋の御料山(春日山)に鎮祀され、盛んに貯水を起こし冷の応用を教えられました。
これが平城七朝の氷室で、世に平城氷室とも御蓋氷室とも春日の氷室とも言われます。
翌年初めて献氷の勅祭を興され、毎年4月1日より9月30日まで平城京に氷を献上されました。
奈良朝七代七十余年間は継続されましたが、平安遷都後はこの制度も廃止され、遂に150年を経て、清和天皇の御世、貞観2年に現在の地に奉遷され、左右二神を増して三座となりました。
以来、現在の春日大社の別宮に属し式年に営繕費、年中の祭礼等は、興福寺、春日社の朱印高二万石の内と社頭所禄三方楽所料二千石の一部によって行われましたが、明治維新後はこの制度も廃され、専ら氏子と冷凍氷業界の奉賛によって維持せられて今日に及んでいます。
また、本殿東側には末社として、南都舞楽の楽祖なる狛光高宿禰の霊祀なる舞光社があります。